物語は感動屋から
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茄子と豚ロースの甘じょっぱい煮物。去年の今頃俺の中でヒットしていた茄子牛丼を作ろうと思ったら冷蔵庫に入っていたのは豚肉でした。豚ロースと牛肉を間違えちゃった。

ハチ公物語がハリウッド映画化されたそうですね。
先程テレビで初めてCMを観て、ハリウッド映画なのに日本犬なので感動しました。

ハチ公物語といえば、ハチ公は忠犬だったのではなく
ご主人様を待っている間に通りの各商店から肉だのなんだのを貰うことを目的で駅まで来ていたんだ、っていう話を聞いたことがあります。

まあそれが本当だとしても、ちょっとセンチメンタルなエピソードがお好きな方にはご主人様を迎えに来ているように見えたのは確かでしょうし、死んだ主人を観変えに甲斐甲斐しく駅で毎日待っている犬のほうが商店街のものもらい犬よりは素敵な話であることに間違いはありません。

そう考えるとやっぱり面白い物語っていうのは細かいことに感動エピソードを感じる人間が作るんだなあと感じてしまうわけですよ。毎日会社と家との往復で眠い、ってだけで一日を終えちゃいけませんな。

というわけで最近何だか夜中におなかがやけに減るのも、仕事が忙しくなくて早めに夕飯を食べられるから、って理由ではなく、俺のスタミナを守ろうとする生存本能が夏の暑さに刺激を受けて灯火を燃やしはじめているのだと考えるようにします。そう俺の空腹は夏の眩しさのせい!情緒!

ついさっき読み終えた長嶋有の新しい小説もそんな話でした。夏の間だけ使う山荘で繰り広げられるその家族特有のゲームと山荘に訪れる人々のお話。

ねたあとにねたあとに
(2009/02/06)
長嶋 有

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長嶋有は結構新刊を追って読んでいる方なのですが、段々と肩の力をどろんと抜いた小説を書くようになってきているような気がします。この小説の主人公は女性ですが、登場人物に明らかに自分とその周りの実在の人物を、しかもわざわざ代えなくてもいいような名前のもじり方をして登場させています。自分で自分を奇人として書くってどんな気分なんでしょう。しかも大江健三郎賞を取って喜ぶ自分を。読んでて不思議でしょうがなかったです。朝日新聞で連載してたのに、文章の中で「オレが連載することがあったら、もう、サスペンスあり、大恋愛あり、次の日が待ち遠しくてたまらない感動巨編を書くね」なんて自分役に言わせたり。自分役が「ムシバム」ってブログを書いてる、って出てくるから遊び半分に検索してみたらほんとに本人がやってるブログが出てきたり。

ですがこの人の小説はいつもその先を見据えているというような気がするというか、女性目線から自分を描写することの恥ずかしさとか白々しさを見越した上であえて書いているような感じに思えるから不思議です。きっと必要以上に蔑まないし美化もしないからなんでしょう。この小説に出てくる物で言えば「ロン・カーターがベースで弾いたバッハ」みたいに「景色から意味を−(中略)抜き取って景色だけを、保存したいのだ」ってことなんでしょうねえ。だから読んでて日常がドラマ化した気分になって楽しいです。

と。感想をちゃんと書こうと思ったのに上手く行かなかったような気がします。学生生徒の皆さんは読書感想文のためにこれを書き写してもマイナーな作家だからほんとに読んだか疑われるかもよ、と絶対俺のブログを読んでいないであろうヤング層に向けて注意が記したところで今日のブログを終わります。グッドバイ。


Ron Carter solo - willow weep for me

バッハやってる動画は無かったです。こりゃあ眠くなるわー。
07/29 22:43 | 日記 | CM:0 | TB:0
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